一日花の「朝顔・昼顔・夕顔・夜顔」の違いとは?
一日花とは「一日だけ咲く花」「咲いたその日のうちにしぼんでしまう花」を意味します。朝顔やハイビスカスなどが有名な一日花です。
朝顔・昼顔・夕顔・夜顔は全て一日花で、それぞれの名前の由来は開花する時間帯が異なるということです。
朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の詳細を以下にまとめました!
朝顔 | 昼顔 | 夕顔 | 夜顔 | |
写真 | ||||
学名 | Ipomoea nil | Calystegia japonica | Lagenaria siceraria | Ipomoea alba |
科 | ヒルガオ科 | ヒルガオ科 | ウリ科 | ヒルガオ科 |
属 | サツマイモ属 | ヒルガオ属 | ユウガオ属 | サツマイモ属 |
花が咲く時間 | 早朝〜午前中 | 午前中〜夕方 | 夕方〜翌日の午前中 | 暗い時間〜翌朝 |
花色 | 白、赤、ピンク、青、紫、複色 | ピンク、白、青、紫 | 白 | 白、赤 |
形態 | 一年草 | 多年草 | 一年草 | 一年草 |
原産地 | 熱帯から亜熱帯地域 | ヨーロッパ〜アジアの温帯地域 | 北アフリカ、 インド | 熱帯アメリカ |
日本に渡来した時期 | 奈良時代末期 | 古くから自生。奈良時代末期の「万葉集」に記載有。 | 不明。古くからある。源氏物語に記載有。 | 明治の始め頃 |
4つの中で夕顔だけウリ科で別種の植物になります。
朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の見分け方とは?
それぞれの特徴をまとめました!
ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。
早朝〜午前中に咲く。円錐形でラッパの先端のような花が咲く。
ヒルガオ科ヒルガオ属の多年草。
午前中〜夕方に咲く。主に薄いピンク色の漏斗状の花が咲く。
ウリ科ユウガオ属の一年草。
夕方〜翌日の午前中に咲く。縮れた5枚の白い花が咲く。
ヒルガオ科サツマイモ属一年草。
暗い時間〜翌朝に咲く。主に白色の漏斗状の花が咲く。
朝顔は一般的な「日本朝顔」の特徴です。秋に咲く「西洋朝顔」は昼になっても開花しています。
ここからは、それぞれの花の詳細を解説していきます。
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朝顔(アサガオ)とは?
朝顔は日本で古くから愛されている園芸品種です。昔から親しまれている朝顔ですが、日本原産ではなく奈良時代に中国から伝わりました。
渡来した当初は薬草として用いられ、観賞用として楽しまれるようになったのは江戸時代の頃です。朝顔は変異が著しく、江戸時代に品種改良が盛んに行われました。
花色は白、赤、ピンク、青、紫、複色などがあり、大きさも大輪〜小輪まで様々です。
朝顔の花は「初秋の季語」、朝顔の実は「仲秋の季語」として使われます。
朝顔の花言葉の記事はこちら↓
昼顔(ヒルガオ)とは?
昼顔は日本原産の在来種で、日本全国の日当たりの良い野原や道端などに自生しています。
朝顔が鑑賞用に栽培される園芸植物に対し、昼顔はほとんどが雑草として扱われます。これは昼顔が地中深くに地下茎を伸ばして一度増えると、駆除をするのが難しいからです。
昼顔は「仲夏の季語」として使われます。
万葉集の頃に昼顔は「容花(カオバナ)」と呼ばれていました。「容花」は「美しい顔」という意味です。名前から人々に親しまれていたのがわかります。
奈良時代末期に朝顔が渡来してから、朝顔に対する呼び名として昼顔と名付けられたという説があります。
昼顔の花言葉の記事はこちら↓
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夕顔(ユウガオ)とは?
夕顔はウリ科の植物で、実った果実はかんぴょうの原料になります。朝顔、昼顔、夜顔に対してつけられた名前ですが、直接の類縁関係はありません。
同属に同じく大きな実をつけるひょうたんがあります。
夕顔の花は「晩夏の季語」、果実は「初秋の季語」になっています。
夕顔の花言葉の記事はこちら↓
夜顔(ヨルガオ)とは?
漏斗状の白い花を咲かせるのが一般的ですが、小ぶりで花の中心が赤色の種類もあります。「白花夕顔」や「赤花夕顔(ハリアサガオ)」と呼ばれてます。
原産地の熱帯アメリカでは多年草扱いですが、日本では春に種をまく一年草として扱っています。
夜顔は「初秋の季語」として使われます。
夜顔を「ヒルガオ科の夕顔」として夕顔と呼ぶこともあるのでご注意ください!
夜顔の花言葉の記事はこちら↓
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まとめ
朝顔、昼顔、夕顔、夜顔は初心者には見分けがつきにくいけど、特徴を覚えればわかりそうだね!
そうだね♪見かけた時は是非チェックしてみてください!
花の豆知識などをまとめているので、気になる方は以下の記事も是非ご覧ください。