ココ・シャネルが愛したカメリア。シンボルマークになったきっかけ。

パリにある帽子のアトリエからスタートした、世界中から愛されるハイブランド、シャネル(CHANEL)。創業者であるココ・シャネル(Coco Chanel)が好んだカメリアの花。シャネルのブランドアイコンでもあるカメリアは「永遠の愛」を表現していました。


シャネルの人気ラインでもある、カメリアコレクション。彼女がカメリアを選んだ理由、ブランドの魅力など本記事でご紹介していきます。



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理解者である友人からのプレゼント

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ココ・シャネルは生涯、カメリアの花を愛したといわれています。白く美しいカメリアの花姿を好み、コサージュや髪飾りとして、ファッションの一部に取り入れていたそうです。


きっかけとなったのは、ココ・シャネルの才能を見出し、支えてくれたアーサー・カペルから白いカメリアをプレゼントされたこと。


アーサー・カペルはイギリス人紳士で、ココ・シャネルの良き理解者でした。白い花がすきで、日頃から彼女の役に立ちそうな詩などを書きとめて、贈っていたそうです。


カメリアが流行したきっかけ

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日本の薔薇といわれたカメリア

シャネルのシンボルマークとして有名なカメリア。実は日本でお馴染みの「椿」の英名が「カメリア(Camellia)」なんです。18世紀ごろ、日本の椿がヨーロッパへ渡り、カメリアとして上流階級の間で流行しました。


豪華な花姿で「日本の薔薇」として親しまれたカメリア。バラと違い、香りがほとんどないので、コサージュのように身につけることが女性たちのあいだで流行しました。また、香りがなく冬の寒空の下でもつつましやかに咲く様子から「日本女性をイメージさせる花」ともいわれています。

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椿姫のオペラ化でさらに大ヒット

デュマの小説「椿姫」が、19世紀にベルディによってオペラ化されました。椿姫のオペラ化により、ヨーロッパでカメリアの人気が定着しました。


椿姫は、華やかなパリの社交界で、カメリアを身につけている高級娼婦ヴィオレッタと、貴族の青年アルフレードの悲しい恋の物語です。物語の中でヴィオレッタの美しさを椿の花が引き立てています。


アーサー・カペルがココ・シャネルにカメリアをプレゼントしたのは、椿姫の流行に影響されているともいわれています。


ココ・シャネルの魅力

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ココ・シャネルはフランスの孤児院で育ち、のちに世界中の人々から愛されるブランドをつくりあげます。ブランドが成功するまでの道のりは、決して楽なものではなかったと想像できますよね。数々の名言が残されているのも、彼女の生き方や考えに、心打たれる人が多かったからではないでしょうか。


彼女は「エレガントで活動的であり、身近につかえるもの」をつくりだしていきました。男性と同じように動けるシャネル・スーツ、コルセットのいらない服、両手のつかえるショルダーバッグ、ジャージ、リトル・ブラック・ドレスなどを開発していきます。


女性は必ず身なりを整えて街へでるべきと考えた、彼女らしい上品で美しい商品が、どんどんと流行を生み出しました。



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さいごに

いかがでしたでしょうか?ココ・シャネルは世界ではもちろん、日本女性にも人気の高いブランドです。カメリアが日本でよくみる椿だと思うと、また違った印象で楽しめるのではないでしょうか。

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